ヒゲとボインと肉とワインと。 Beard Man and Big-tits Woman and Beef and Wine.. / Barba Hombre y grandes-tetas Mujer y La Carne y El Vino..

つづら折りの道をどんどん上がっていくバス。山の上にある国境オフィスで30分以上も待たされてからも、山々の間をどこまでも進む。チリのサンティアゴからはるばるアンデス山脈を越えて、やってきたのはメンドーサ!

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☆2階建てバスは2階の最前列がオススメ!アンデスのパノラマが広がります。カーテン邪魔やけど。

メンドーサと言えばワイン。その生産量はアルゼンチン全体の7割、ぶどうの栽培面積は9割を占める巨大産地。ワイナリーの数は大小あわせて3000を越えると言われている。世界のワイン生産量ランキングベスト10に無理やり入れるなら、1位フランスから、イタリア、スペイン、アメリカ、アルゼンチン、中国、メンドーサ、オーストラリア、チリ、南アフリカという順番になる。メンドーサ、なかなかすごいと思う。

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☆こんな感じのぶどう畑がずーーーーーーっとずーーーーーーーっと続きます。

メンドーサは南米最高峰アコンカグアへ向かう拠点の街でもあり、アコンカグアをはじめとするアンデスの山々から流れてくる雪解け水を利用した大規模な灌漑がそのふもとに広がる豊かな土地を育んでいる。標高が高いところは1300mを越えるため朝晩の気温差が激しく、ぶどうはみずからを守るために果皮が厚く発達している。皮が分厚いとワインの色も味わいも濃くなる。というわけで濃いめの美味しいワインがたくさん出来る。ということを勉強した。

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☆バスとタクシーでたどりついたワイナリーのテラス。アンデス山脈がきれいに見える。

バスターミナルから徒歩3分のホステル「SAVIGLIANO HOSTEL」にチェックイン(ドミ1人90ペソ、wifi、キッチン、ロッカーあり)メンドーサから次の街に移動するバスはこのホステルで買うといい。ホステルがチケットオフィスもやっているので値段はターミナルで買うのと同じ。ここで買うとチェックアウト後もベッドとシャワー以外全て使わせてもらえる。

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☆とにかくバスターミナルに近い!超便利だった。

勉強するとお腹が空く。最初の夜は直前に見ていたブログ「ヒゲとボイン」で紹介されていたお店に行ってみることに。こちらがその記事→「激オススメ!大人のためのメンドーサガイド」

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☆こんな顔されたら食べに行きたくなるでしょ!

宿から歩く。20分くらいかな。これから食べる肉とワインに胸を高鳴らせながら。到着したのは8時ごろ。中に入るとまだお客さんは誰もいない。アルゼンチンのディナータイムは日本より遅くて、8時ごろから始まってピークは10時頃になる。

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☆いい感じの店内。この後来た人たちも大人のお客さんが多かった。

メニューを見たら、前菜のところにミニチョリパンがあったのでまずそれを注文。パスタはオッソブーコという牛のすね肉を煮込んだ料理で作ったラビオリ。そして肉はリブアイ、日本で言うリブロースのまんなかのところだけを厚切りにしたとっても贅沢でジューシーな部位。500gで1500円くらい。安すぎる。ワインは以前ワイン好きの旅人に「メンドーサではこれを飲め!」とオススメしてもらったもの。こりゃ肉にあうねー。

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☆ガッツくん教えてくれてありがとう。美味しかったよー。

チョリパンとは以前ブエノスアイレスのところで紹介したアルゼンチンのファーストフード。日本でも代々木上原「Mi Choripan ミチョリパン」で食べられる。(前回の記事はこちら→http://flyer876.com/?p=1383) 前菜でチョリパンってどんなかな?と思っていたら、こんな感じでかわいく登場。

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☆おしゃれでしょ?うまいよー。

そして次はパスタ。ソースは牛の肉汁とクリームのソース。ラビオリだから餃子みたいに中にオッソブーコが入ってる。もちっとしてて中からじゅわっとくる感じ。おいしー。

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☆ソースは意外にさらっとしていてしつこくない。うん。

そしてお肉がどーんと来る!でっかいナイフでいただきまーす。切ってみてまずびっくりしたのが脂身がとろとろ柔らかったこと。アルゼンチンでいろんなお店で食べたけど赤身のところが柔らかくても脂身ってだいたいがちょっと固い。でもココのはとろける感じの柔らかさ。焼き方はミディアムレアでお願いしたけどすごく美味しく焼いてくれた。絶妙。

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☆なんか他の店で食べるのと違う。それがなんなのかは、わかんないけど。

ワインもちょうど空いておなかいっぱい。お肉が美味しかったのでどんな風に焼いてるか見せてほしいってお願いしたら見せてくれた。そこに現れたシェフはこの人。アイレンさん、29歳。お肉を焼く炭火焼の台を見せてもらったけど、とにかくすごく清潔で美しい。南米で何度かキッチンを見せてもらったけどこんなにきれいな炭火焼の台は初めて見た。年下なのにお母さんって感じの安心感。アイレンねえさん、ほんとごちそうさまでした!

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☆アイレンねえさん。ちっちゃくてかわいい。

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☆炭火焼の台。

席に戻ってワイン飲みながら余韻にひたってたら、ウエイターの女の子が「デザートどうする?」って聞きにきてくれた。メニューは毎日違うというので今日のメニューを聞いて2つ注文。おなかいっぱいだけど、いけるかなー?と思ったらやっぱりでかいなー。と思ったらいけちゃいました。南米で食べたデザートで「甘さ控えめ」って初めてかも。

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☆クレームブリュレ。とろとろー。

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☆ドルセデレチェ(キャラメルミルク)のクレープ。

ひっさしぶりに素敵なお店でディナー食べて、帰り道は2人ともテンションマックス。夜風がとっても気持ちよかった。

次の日、郊外のワイナリーに行ってサンパウロの友達へのプレゼントを買った。トゥプンガトという街までバスで1時間ぐらいだったけど、アンデスの真下に広がる畑はすごくきれいだった。ナパバレーと同じでみんな車で回っている地域だからレンタカーで行ったら楽しいかも。

メンドーサは道が碁盤の目のようにきれいに整備されていたけど、それは1861年の大地震で都市部が壊滅状態になって再生されたかららしい。地震がきても大丈夫なように道幅をしっかり大きくとって街を作り直したそう。少し車やバスで走ると牧歌的な風景がずーっと続くメンドーサ。日本もそうだけど、アルゼンチンやチリも地震が多い。目の前の風景が一変してしまう地震のことをアンデスビールを飲みながら考えた。そして僕たちはメンドーサからプエルトイグアスに向かう36時間アルゼンチン横断バスの旅へ一抹の不安を抱えながら出発したのだった。

 

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「OCHO CEPAS オチョセパス」 営業時間18時半から0時半。ランチはやってなかった。 Facebookページはこちら→https://www.facebook.com/ochocepas

< 注文したメニュー >

前菜:ミニチョリパン

パスタ:オッソブーコのクリームラビオリ

肉:Ojo de Bife リブアイステーキ 500g

デザート:クレームブリュレとキャラメルクレープ

ワイン:KAIKEN カベルネソーヴィニヨン1本

あとスパークリングウォーター。

合計590ペソ。チップ含めて650ペソ。

店名は直訳すると8つのセパージュ。セパージュはぶどうの「品種」のことなので8種類のぶどうを混ぜて作るワインという意味になるが。うーん。バランスがとれてるとか複雑とかそういうこと??

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☆レストランのホステルの地図はこちら。