サファリに払うお金のはなし。 Talking about Money that we pay for safari. / Hablando de dinero que pagamos por safari.

ザンジバルから帰ってきて、次の日はお兄ちゃん家族と一緒にキリマンジャロの麓、モシまでドライブ。みんなはモシに住んでるお母さんに会いに行く。僕らはそのままアルーシャに抜けてサファリツアーへ。窓の外をアフリカらしい景色が流れていく。

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ランドクルーザーのトランク。荷物の上にマットレスを敷いてそこで遊ぶ子供たち。子供のしゃべる大阪弁ってめっちゃかわいいねん。がんばって押してるけど、動かへんで。

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途中でお昼を食べたりしながらモシまでは8時間のドライブ。長時間ドライブおつかれさまでした!ビールがうまい!そしてモシでみんなで晩ごはん食べてから僕らはアルーシャへ。

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ダルエスサラームから運転してくれてるのはスティーブン。お兄ちゃんの友達。今回のサファリでホテルやごはんを手配してくれる陽気なおじさん。 彼のランクルはお兄ちゃんが大阪からタンザニアに輸入したもの。ちょっと汚れたらすぐ磨く。そんな几帳面なところもかわいい。

 

そしてアルーシャの街からガイドとして来てくれたエディーくん。彼を手配してくれたのは以前大阪に住んでたツアー会社の社長、リチャードさん。みーんな友達。で、なぜかみーんな大阪。なんでやねん。

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普通のサファリツアーは5人とか6人で1台なのに、今回はふたりで1台という贅沢ツアー。見たい景色や動物の話をしてエディーくんにプランたててもらってからアルーシャを出発。

1日の流れはだいたい同じ。朝起きて、お昼のお弁当を買って、サファリ。晩ごはん食べてホテルで寝るという感じ。やりたければ公園の中でキャンプとかも出来るみたい。

1日目はマニャラ湖国立公園。 2日目と3日目はンゴロンゴロ保全地域、セレンゲティ国立公園に行ってきた。

マニャラ湖はジャングル系。最初にいきなりゾウ。おさるがいっぱい。遠くのほうにフラミンゴの大群。僕らは見てないけど、木に登るライオンがいるらしい。

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ンゴロンゴロは阿蘇と同じ巨大なカルデラ。動物たちはそこで生まれてそこで死ぬ。カルデラから出ることはない。たまに人間が作った道をゾウが登ってくるけど、ちゃんと中に帰らせるという。国立公園じゃなくて保全地域になってるのはマサイ族の人たちの集落があるから。

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セレンゲティはとにかくメチャメチャでかい。『終わりのない大地』というその名のとおりケニアのマサイマラ国立公園と地続きの広大な自然公園。大自然の中にいる動物たち。まさにアフリカというイメージそのものの風景。

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けっこう長い時間してはった。

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ワッソグという野ぶた。こいつが一番好き。

DSC01114 DSC01117DSC01147ここでもしてはった。

サファリに行って驚いたのはその入場料の高さ。通常のツアーは全て込みの料金なので入場料についての情報は知らなかったけど、ガイドさんの給料が1日20ドル(ツアー会社に所属してるともっと少ないみたい)に対して、僕らふたりと運転手さんとガイドさんと車1台で

マニャラ湖国立公園、110ドル。 ンゴロンゴロ保全地域、2日で400ドル。 セレンゲティ国立公園、2日で280ドル。 トータル800ドル近い入場料。しかもこの4月から通行するだけでも入場料を取られることになったという。

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ちなみにホテル1泊ふたりで20ドル。 サファリごはんは昼夜あわせてふたりで20ドル。 ガイドさんと運転手さんのホテルとごはんはお客さんが払う仕組み。

タンザニアの平均月収が70ドルちょっとということを考えるとサファリツアー料金ってものすごい金額。さらに国立公園内のホテルに泊まると料金は一気にはねあがる。

そして驚いたことにこのお金のほとんどが不正に使われていて、そのためにサファリで通る道路はいまだにガタガタのオフロード、車の事故も絶えないという話。いつも陽気なスティーブンもこの話をする時は毎回怒る。

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世界各地からやってくる観光客がサファリで払うお金はきっと膨大な金額なんだろう。でもサファリで使うメインの道路すら一向によくならない。拠点になる街や村の人たちも貧しいまま。ただ彼らの目の前を大金が通り過ぎていくだけ。公園内では動物たちのために野焼きをして新芽が生えてくるようにするんだけど、タンザニアの経済はまさに焼け野原状態。

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妹のだんなさんのお兄ちゃんは、 「アフリカには資源がたくさんある。足らないのはリーダーシップだ」という。 真のリーダーが現れた時、きっとこの国は大きく変わると思う。商人の街、大阪で学んだタンザニアの人たちがそのリーダーになったらめっちゃおもろいのにな、とタンザナイトの色に染まった空を見ながらぼんやりと考えていた。

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