ブラジリア、シンプルで機能的な街。 Brasilia, simple and functional. / Brasilia, simple y funcional 

N1、S1、L2、W3、、、これが道路。
SQN 202 Bloco A、SQS 304 Bloco J、、、これが住所。
114Sul、112Sul、110Sul、108Sul、106Sul、104Sul、102Sul、、、これが地下鉄の駅。
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日本にも国道1号線とか、246(青山通り)とかあるし
京都にも三条、四条、五条とかあるしと思うけど
ブラジリアの地図を見て初めて抱いた感想は人工的すぎてちょっと怖いなというものでした。
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実際にブラジリアの空港に降り立つと想像通りの近未来的でかっこいい空港。
空気はカラッと乾いていてリオやサンパウロの暑さとは全然違っていました。
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仕事の途中で迎えに来てくれたフェリペの車に乗って郊外の空港からフェリペの家まで行く途中でまず驚いたのは
「ほとんど信号がない」ということ。
立体交差と一方通行で道が組み合わせられていて、信号が無くても一時停止だけでほとんど事足りていました。
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フェリペの部屋はブラジリアの都心部にありました。建物自体はおそらく40年くらい経ってるんだろうけど
まさに今外壁を直してる部分もあり、それぞれに手を入れて綺麗に保たれている印象を受けました。
外から見るとどの建物もほとんど似たような外観。
細かい部分はちょっとずつ違うけど色のトーンもほぼ同じ。
そして住宅エリアは住宅のみ。商業エリアはまた別に近くに設けられていてスーパーも飲食店もガソリンスタンドもバス停もそちらにあるという徹底ぶり。
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ブラジリア全体は飛行機の形をしているのですが、両翼が住宅エリアとそれに付随する商業エリア。
そして機体にあたる部分に公共施設と官公庁、ビジネスエリアが配置されています。
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ブラジル建国からサルバドール、リオデジャネイロと遷都されてきた後
「内陸部と海岸部の経済格差をなくす」
「広大なブラジル国内の交通網の中心となる」
という意義を持って文字通りゼロから作り上げられた新首都ブラジリア。
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政治と経済の中心を集めてきたにも関わらず、まったくゴミゴミすることがなく中心部には広大な緑地すら広がっていて
「うわ、めちゃめちゃ空が広いな!」と感じます。
ここで会った人たちはとても親切。車は止まって歩行者を渡らせてくれるし、バスの車掌さんは目的地までちゃんと案内してくれる。空気だけでなく、町ですれ違う人たちもカラッと気持ちいい感じの人が多かったように思います。
シンプルで機能的であることを目指したブラジリアの都市計画。
シンプルで機能的であるということは、それだけ人々にかかるストレスが少ないということでもあるのかもしれません。
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有名な
Catedral Metropolitanaや
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Museu Nacionalや
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Torre de TV
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Santuario Dom Bosco
昼間と
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夜。
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も、もちろん素晴らしかったですが、
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この町を最初に計画した時にかかれた一枚のスケッチ。
そこから全てが始まりました。
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荒野だったこの土地のモノクロ写真。
とんでもなく多くの人たちが努力を積み重ねてたった40ヶ月でこの町が出来上がりました。
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この町をゼロから作り上げた人たちの歴史を感じることが出来る博物館や資料館を巡って、
実際にこの町の中を動き回ってみて、その人たちが目指した「機能都市」を感じられたこと。
それが一番ぼくの心に残っています。