肉食男子ろくちゃん、アルゼンチンで太る。”Meat eater” Roku-chan was fat in Argentina. / “Comedor de la carne” Roku-chan estaba gordo en Argentina.
子供の頃、太っていたという友人が自分の名前に『太』という漢字が使われているのが嫌だったというエピソードを聞いたことがある。
僕も子供の頃名前にはコンプレックスみたいなのがあって、もっと普通のかっこいい名前がよかったなーと思っていた。
でも大人になってからはうちの親父の名付けセンスにちょっとだけ感謝している。
4人の子供がいるうちの親父。名付けのテーマは「読みやすく、書きやすく、覚えやすい」というもの。
あとはちゃんと画数とか左右対称とか気にしてるらしい。
確かに「名前は?」と聞かれた時に「六平です」と答えると必ず何かを聞かれる。
*6人兄弟ですか?→僕の知ってる限りでは4人です。
*6番目ですか?→長男なのに六平です。
*じゃあなんでその名前に?→今度親父に会った時に聞いておきます。
とまあ最近はこんな感じで答えてて。
でも旅行に出てからはちょっと状況が変化。
どうやら外国の方にとっても、Roppeiというのは分かりづらい名前らしく
*何度も聞き返されたり→ちゃんと覚えてくれたのは2泊3日アマゾンツアーのガイドさんだけ。
*ロドリゲスと間違われたり→いっそロドリゲスでもいいかも。
最近では「ろくちゃん」の方が分かりやすいかなーと思って
「名前なんですか?」と聞かれた時に「Roku-chanです」と答えるようにしているが、自分自身のことをちゃんづけで呼ぶことにはまだまだ違和感がある。
そんなろくちゃんとヨメのはなちゃんは、東京から遊びにきていたしんちゃん&ともちゃん&かっつんのチームMi Choripanとブエノスアイレスで合流した。
※Mi Choripanとは。アルゼンチンのソウルフード、チョリパンを日本に広めようという熱い想いのもとに作られたチョリパン専門店。東京の代々木上原にある。詳しくはこちら。
アルゼンチンにおいて飲むべき物はもちろんワイン。食べるべき物はもちろん肉。
ブエノスアイレスにいた1週間はまさしく酒池肉林の日々となった。
それではまずアルゼンチンにおける肉食男子の基本である牛肉の部位の勉強から。
※素敵にまとめて頂いているアルゼンチン牛肉の部位サイトも参照。
勉強もさらりと終えていざブエノスアイレスの街に出かけます!
それでは酒池肉林の日々、一挙公開!
【初夜】@Restaurante Norte
※Webページ
肉はもちろんおじさんウエイターのサービスが素敵。でっかい体なのにテーブルの間をスイスイ移動。チャーミングなウインクつき。Asado de Faldaという骨付きカルビをじっくりしっかり焼いたものが香ばしくて美味しかった!基本的にはじっくりしっかり炭火で焼くのがアルゼンチン流らしく、レアで焼く肉とは全く別のうまさがある。脂もしっかり切れているので量を食べてもあまりもたれないし、アルゼンチンの赤ワインと抜群に合う。あと、このお店のMilanesa de Napolitana(だったかな?)牛肉の薄いカツレツにハムとチーズを乗せたものがめちゃうまだった。22時くらいに行ったらド満席。ブエノスアイレスのディナータイムは20時頃からスタートらしい。20時まで開いてないお店もちらほら。
【第2夜】@El Club de la Milanesa
※Webページ
めちゃめちゃオシャレなホームページ。
叩いて薄くのばした牛赤身肉で作るカツレツ「ミラネッサ」の専門店。
上野山荘のいつこさん曰く「ミラネッサの値段を見ればそのレストランの価格帯がわかる」と。
それほどどんなお店にもある、みんなに愛されている定番料理。
そのミラネッサにいろんな具材を乗っけて食べるというのがこのお店のコンセプト。
チームMi Choripanと5人で5枚注文したら付け合わせがすごいボリュームで全然食べられなかった。
ランチから休みなしで開いているが18時ごろに行ったらお客さんはゼロ。やっぱりみんな20時スタートなんだな。
【第3夜】@El Pelotero Desnivel
朝からレコレータ地区のお散歩。昨日のミラネッサがまだまだ残ったお腹を抱えながらレコレータ墓地へ。
墓地の横のショッピングモールにあったワイン屋さんで自然派ワインをいくつか見せてもらって一本購入。
大きなワイン屋さんでも自然派ワインはこれくらい。
そのまま世界で2番目に美しい本屋さんを見学していったん宿に戻る。
夜はチームMi Choripanにくっついてディフェンサ通りのEl Pelotero Desnivelへ。
※Webページ
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g312741-d1066258-Reviews-El_Desnivel-Buenos_Aires_Capital_Federal_District.html
めちゃめちゃ人気の炭火焼レストラン。
入口にでっかい焼き台があってひっきりなしにお客さんが入ってくる。
通された席は中庭(パティオ)、といっても屋根もあって傘がきれいに飾られている。
頼んだのは牛肉のオニオンソース、鶏肉のオレンジソース、チンチュリンという小腸の炭火焼、牛ハラミの炭火焼。
壁にでっかく飾ってあったデザートメニューが美味しそうだったのでケーキとプリンを。プリンに添えてもらったのがDolce de lecheというアルゼンチン名物の濃厚ミルクキャラメルソース。
ワインも濃厚な赤ワインで。
【第4夜】@胃袋はちょっと休憩。タンゴショー。
この3日でかなり胃袋にきてたのでちょっとおやすみしました。
スーパーで買ったチンゲンサイたっぷり入れたインスタントラーメン食べてタンゴショーへ。
たっぷり1時間半の濃密ステージ。暗闇の中、1本の照明で浮かび上がるシルエットがかっこ良かった。
【第5日】@日曜市でチョリパン&夜はでっかいステーキ
毎日曜日にやっているというディフェンサ通りの日曜市へ。最近は政府の指導で炭火が使えなくなったというチョリパン屋さんたち。そんな中、日曜市のどまんなかで炭火で焼いてるロックなチョリパン屋さんを発見。チョリチョリチョリーーーーーーー!!!って叫びながらお客さん集めてた。
野菜、チーズソース、チミチュリという辛旨ソースを好みでかけていただきます!!
お腹いっぱいになってから日曜市を散策、どこまでも続く出店の数に圧倒されながらひたすら散歩。
通りをちょっと曲がった先にオシャレなカフェを見つけたのでそこで白ワイン休憩。
宿に帰って買って来たワインを飲みながらスーパーで買ったデカい肉を焼く。
部位はBife de Chorizo。だいたいサーロイン。たっぷりサラダと一緒にいただきます!!
いやー、食べた食べた食べ過ぎた。
【第6日】@La Parrilla de Amparito&夜はみんなでシェア飯
毎日食べまくってるので、その代わりに毎日歩いてる。
今日も暑い中プエルトマデロ地区を散歩。目的はチームMi Choripanが修行したチョリパン屋さん「La Parrilla de Amparito」
通り沿いに点々とあるチョリパン屋さんの数々。他のお店に比べて明らかにお客さんが多いのがココ。
トッピングの種類がすごく多くて欲張った結果がこの状態。
すっきり晴れた空の下でランチタイム。こりゃ気持ちええわー。ビールほしいなー。でも売ってないなー。
宿に帰って最後の夜なのでチームMi Choripanとみんなで買い出し&シェア飯。
豚肉の生姜焼きと鶏肉と野菜のカレー煮込み、おつまみチーズとサラダでビールと白ワイン。
なんだかんだといっぱいかまってもらった一週間。ほんまありがとうございました!
【最終日】@Supermercado DISCOで薄切りステーキ600g!
朝起きて考えた。思い残すことはないのか。
で、決めた。最後にもう一度たくさん牛肉を食べよう。
2人でいつものスーパーディスコへ。迷った末に薄切りのもも肉を買って来てタマネギたっぷりスパイシーステーキ600gで大満足。上野山荘のみなさんとチームMi Choripanに別れを告げ、そしてろくちゃん&はなちゃんはブエノスアイレスを出発、ひとまわり大きくなったおなかを抱えながらパラグアイに向かったのだった。
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About The Author
Roppei
将来の飲食店開店を目指して大学卒業後、高級スーパーマーケットに就職。野菜売場、乳日配売場を担当して食材の面白さを肌で感じる。鹿児島に移住するタイミングで転職。飲食店向け広告営業をやりつつ、鹿児島の街を元気にする活動に色々参加するうちに鹿児島で自分の飲食店をやりたいと思い始める。飲食店の現場で修業したいと思い、再び東京に。丸の内にある大型繁盛店で基礎基本を叩き込んでいただく。その後、自分の独立したい形に限りなく近い小さくて強いお店を何店舗も運営している会社に転職。2014年10月で退職し、世界一周旅行へ。 日本に戻ったら、鹿児島でワイン居酒屋を開店。鹿児島の街を元気にする活動を再開! facebookはこちら