歴史を誇りに思うこと。About people is proud of their history. / Acerca de la gente está orgullosa de su historia.
|目指すはライプツィヒだけど、ドレスデンとマイセンにちょっとだけ寄り道。
旧東ドイツの中心地ドレスデン。第二次世界大戦の大空襲で焼けた市街地を社会主義政権のもとで急速復興。
こちらは君主の行進というタイトルのタイル画。世界最大のパズルという人も。 そしてマイセン。名前だけは聞いたことある。日本の有田と姉妹都市という焼き物の街。 そしてライプツィヒ。今日もカウチサーフィンで受け入れてくれたホストのおうちにおじゃまする。犬とか猫じゃなくて、このおうちはインコがペット。頭や肩にのってくる。 奥さんは昔、RICOHで働いてて、研修で数ヶ月東京に滞在していた。帰ってくる時に日本のものをいろいろと持ってかえってきて飾ってある。飲ませてもらったザクセン地方の美味しい白ワイン。黒ぶどうの果肉だけで作った白ワイン。
ここはドイツの歴史を振りかえるうえで、とても大切な街。東西ドイツ統一の発端を作ったのが、ここライプツィヒの人々。奥さんはライプツィヒで生まれたから、子供のころ、有名な「月曜デモ」を見ていたらしい。一滴の血も流さずに成し遂げられたというドイツの平和革命。雪の中をロウソクを掲げて歩く人たち、毎週月曜日に教会の前で集まって整然と行われたデモ。最終的に集まった〇〇〇〇万人以上の人たち。彼らが世界を動かし、彼らが歴史を変えた。その事を彼らはとても誇りに思っている。
昼間ライプツィヒの街を歩いてみた。まずはバッハが仕事をしていたトーマス教会 Thomaskirche
ゲヴァントハウス音楽堂 Gewandhaus 月曜デモが行われたニコライ教会 Nikolaikirche ニコライ教会のまわりの石畳は夜になるとところどころ光るみたい。 街中で食べたソーセージ。 市場はどこでも楽しい! 迷いこんだ路地裏。かわいいブタがいる。 夕方家に帰ると「自転車で出掛けよう!」とだんなさんが誘ってくれた。三人でシャカシャカ走ってて、彼の通ってるボートクラブに到着。 そこで突然ろくちゃんのタイヤがパンク。でもすぐに替わりの自転車を探してきてくれた。あまり使ってないから空気が抜けてるなー、と自分の自転車からすごい小さな空気入れを出して空気入れてくれる。
そして再び走り出して、ガソリンスタンドへ。
ガソリンスタンドにある電動式空気入れ。車にも自転車にも使える。そこでぱんぱんまでタイヤに空気を注入。自転車専用道路といい、電車への自転車持ち込みといい、自転車にくっつける子供リヤカーといい、自転車文化の充実っぷりがすごい。 帰りに寄ったジェラート屋さん。
ホストの彼らにはもうすぐ双子の赤ちゃんが生まれてくる予定。夕方、近くの公園をみんなで散歩。
彼らのうちでみつけた『おおどろぼう ホッフェンプロッツ』の絵本。彼女が日本に行った時に見つけて買ってきたんだって。 きっとこれから生まれてくる赤ちゃんたちも、ホッフェンプロッツを読んで育つ。大人たちから月曜デモの話を聞いて育つ。ドイツ平和革命の歴史を誇りに思うようになる。
そしてこの後ベルリンで見ることになるユダヤ人大虐殺の悲惨な歴史も、ドイツの人たちは次世代に語り継ごうとしている。
絵本を読んで聞かせるように、僕らも子供たちに僕らの国の歴史を話して聞かせたい。いろいろあって今がある、そのことを包み隠さずきちんとぜんぶ。
もちろん歴史にはいろんな見方があるし、それは当然のこと。それを含めていろんな目線から自国の歴史を話せるようになるにはもっともっと勉強が必要。自分の言葉で自国の歴史を語ることが出来る人になりたいと思ったのだった。