アフリカでの過酷なバス移動についてのながいながいおはなし。The long story about moving in Africa. / La larga historia de movimiento en África.

はなちゃんの友達からぜひにと誘っていただいたのでルワンダの首都キガリに行くことにした。現在地はモシ。1000キロないくらいの距離だけど、バスで丸2日という大移動。南米での経験から距離に対してかかる時間が長い=道が悪い、ということは分かる。しかも調べてみると

モシからムワンザ、朝5時半発、夜8時着。ムワンザからベナコ、朝5時半発。
さすがに2日連続の早朝出発は体が壊れると、ムワンザに一日滞在することにした。

まずはモシでゆっくり。宿はキリマンジャロバックパッカーズ。朝ごはん付き、ダブルで一泊36000シリング。昼間は電気がないけど、夜から朝にかけては電気はもちろんホットシャワーやWi-Fiも使えた。

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モシでは有名なユニオンコーヒー。キリマンジャロコーヒーを飲むならここらしい。Wi-Fiは有料だけどビンビン。ビーフサラダがおいしかった。

宿の近くの地元食堂Pamoja。ピラウライスやサモサが美味しい!そして安い!

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そんな感じで癒されて、体力も回復。キリマンジャロは見えなかったけどモシはとっても居心地のいいところだった。

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そしていざアフリカ初の長距離バスへ!こちらがチケットオフィス。まさかのオープンエア。そして朝5時前からバスの大行列。アグレッシブー。

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乗り込んだバスは間違いなく今までで一番のボロさ。グアテマラのチキンバスより車体はひどい。ま、フェラーリですけど。指はいっちゃってますけど。

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出発は6時ジャスト。念のため前々日にチケットを買っておいたけど席はまだまだ空いてるなー、と思ってたら次の街アルーシャでド満席に。

ふたりで前日に水とリンゴとカシューナッツと買って乗り込んだけど、バスはかなりの頻度で止まるし、そのたびに物売りの人たちがやってくる。

トイレは立ちション休憩が一回、お昼御飯休憩が一回あっただけ。男はいいよね、と言うはなちゃんはなるべく水分をとらない作戦。ムワンザ着いたらキンキンに冷えたジュース飲もうね。窓から夕日を眺めたのが18時半。ムワンザまで残り60キロくらい。

日が沈むとますます涼しくなってきた。まだ外は明るい。黄昏時っていうんだっけ?相変わらずオモチャみたいな音がするクラクション鳴らしながらひた走るバス。そして8時過ぎにやっと到着!でも思ってた場所じゃない。

ムワンザのバスターミナルは街中から15キロ離れたNyezegi Bus Stationに移ったみたい。すぐ近くのキリマンジャロホテルがふたりで20000シリングだよ、と声かけられたけど断ってタクシー10000シリングで街中へ。

街中のバスターミナルで次のベナコまでのバスチケットひとり20000シリングを買うも、結局朝4時半にNyezegiまで行かなきゃダメだという。やれやれ。

ターミナルそばのビクトリアロッジがツインで25000シリング、水シャワー。少し歩いたレイクホテルはダブルで20000シリング、ホットシャワーだけど停電中。

タンザニアは停電が多くて、ホテルやレストランは自前のジェネレーターで電気を作ってるけど、ホテルによっては部屋の電気まではカバーできない。ここがまさにそれ。ろうそくを渡され、部屋に灯す。

とりあえず下のバーで冷たいビール。このあと便座が前半分割れてなくなってたりといろいろあったけどとりあえず眠る。

翌朝停電解消されたので携帯の充電とシャワー。そしてムワンザの街を歩く。ムワンザはビクトリア湖のほとりにあるタンザニア第二の都市。街の中心にある魚の噴水。ネットカフェでルワンダビザ書類のプリントアウト。ダイヤルアップ接続かと思うスピード。

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街から2キロくらいのところにある魚市場。中に入ると山になった煮干し!この小魚は全てビクトリア湖でとれたもの。それにしてもすごい量。これが袋にパンパンに詰められて積み上げられている。こんなにたくさんの煮干しだけど、この後行ったルワンダでもタンザニアの煮干しがいっぱい売られていた。アフリカの内陸では貴重なのなのかもしれない。

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市場のとなりにある食堂で魚のスープを食べる。たぶん煮干しでとっただしで丸ごと魚を煮ている。味つけは塩のみだと思う。なんだか懐かしい日本のおすましの味。

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街中まで戻ってフェリー乗り場の横にある大岩、ビスマルクロック。真ん中に十字架が刻まれてる。近くにいた色鮮やかなトカゲ。

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昼間のうちにバスターミナルそばの宿キリマンジャロパラダイスホテルに移動。また電気がない。とりあえずバスターミナルそばの食堂でごはんとビターレモンビール。

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夜になって停電解消、と思ったら隣のバーで爆音ミュージックスタート。結局朝4時まで一度も鳴りやむことはなかった。僕らがチェックインした昼間は全ての部屋が空いていたけど、朝方はこの爆音にも関わらず、満室に。バスルームのライトがカラフルでセクシーな感じだったことも考慮して、ここはラブホテルだと結論づけた僕たち。いやー、全く眠れなかった。

ホテルを出ようとしたら入口に鍵がかかっている。焦ってガチャガチャやってると無人だと思ってたフロントで床に寝ていたらしい女性が鍵を開けてくれた。隣のレストランを覗いてみるとハイテンションな男女20人ほどが爆音の中でゆるく踊っている。
バスターミナルは無造作に停められた大型バスと雑魚寝で夜を明かした乗客で埋まっていた。言い寄ってくる客引きにチケットを見せたらバスまで案内してくれた。
しばらくバスの横で待つ。様子見にはなちゃんを置いて周りを回ってみる。チケットオフィスは閉まってて、その前で寝ている人たちがたくさんいて歩けない状態。バスまで戻るとバス会社のスタッフが暗闇の中でチケットを売っていた。チケットを見せて確認。バスに乗り込み座席に座る。スタッフにルートを確認する。今日降りる場所は終点じゃないからMAPS MEで見ておかないと乗り越してしまう。
エンジンがかかって、真っ暗だった車内に灯りがともる。5時半出発。ムワンザ市内まで走ってビスマルクロック近くのフェリー乗り場へ。大きな荷物はバスに置いたままで降りて、チケットひとり1000シリングを買い乗船。二階席の暗いところに座る。ビクトリア湖の夜明け。
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20分ほどで対岸に着く。ここからがほんま長かった。横に五列シートというありえないレイアウト。前のシートとの距離も狭く、おまけに窓が開かない。曇りだったから助かったけど暑い日に乗ったら死んでたよ。
赤土のデコボコ道がひたすら続いて、やっと残り3分の1くらいでアスファルトの道路に出た。そして13時半にベナコ到着!
バスを降りると乗り合いタクシーに声をかけられる。1台先に埋まりそうだったけどトランクがいっぱいだったので後ろの1台に乗った。それがちょっと失敗。
運転手がダメだった。ひとり3000シリングなのに、僕ら2人で20000シリングの貸切で行くと言い出した。
もちろん断る。
次は同じバスに乗ってきたお姉さん1人と僕らだけでは出発出来ないいう。
じゃああと5000シリング払うからすぐ出て、と言うとあと1000くれという。もう書くのもめんどくさいあれこれがあり、結局5000シリングで出発。国境までは30分くらい。
国境は歩いて超えた。まずはタンザニアのイミグレーション。無愛想なのに色々話したがる管理官。またぜひ来てね、と無表情。
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ルワンダ側に歩いて渡る。国境にかけられた橋は日本の人たちがかけた橋。下を流れる激流はルスモの滝から。
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橋を渡るとのどかな景色。ルワンダ側のイミグレーションまでのんびり歩く。中に入って一番奥にあるビザ発給窓口でプリントアウトした申請用紙と2人で60ドルのビザ代を渡す。感じのいいキチンとした管理官が愛想良くスムーズに手続きしてくれた。国境の出口で荷物チェックしてもらい、無事にルワンダ入国。
出口すぐ右側にあるマイクロバス乗り場にある両替所でタンザニアシリングをルワンダフランに両替してスプライト買ってバスに乗る。バス代1人3000ルワンダフラン。でかいバックパックを座席に置いていいから1人分の料金を追加で払えというのを断って床にバックパックを置く。やれやれ。
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バスは細かく停車する。キガリまでどれくらいかかるかなー。結局キガリに着いたら日が沈んでいた。ほんと疲れた。おしりが痛いです。2泊3日のアフリカバス移動はこれにて終了。
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キガリに着いてバスターミナルで電話を借りた。はなちゃんが友達と話している。どうやら迎えに来てくれるみらい。ぼんやりとバスターミナルの喧騒を眺めながら、あー、やっと終わったなーと深く深くため息をついた。

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