やすうまフィレンツェ食堂 Cheap & Good Restaurant in Floremce / Barato y Buen Restaurante en Firenze
イタリアではカウチサーフィンでホストを見つけることがほとんど出来なかった。なのでフィレンツェ、ローマ、ヴェローナと全てAirbnbで宿を探したのでだいぶ予算がオーバー気味。外食やワインに使うお金も節約しないといけない状態に。とにかく安くて美味しいお店を探そうと情報をいろいろとチェック。そして見つけたのがこちらの2店。
・驚くべきコストパフォーマンス!全部コミコミで10ユーロのランチ
・めちゃうまもつ煮込みとデカいステーキの市場食堂
初日は祝日で行きたかった市場食堂はお休み。なので祝日でもやっていた10ユーロランチから行ってみた。
日本語の案内を発見、やる気を感じる。開店時間は12時。ちょっと早めに店の前に着いたらまだスタッフのみなさんが食事中。ちょっと周りを散歩してから12時ちょっと過ぎに帰ってくると続々とお客さんがはいっている。中に入ると「空いてるテーブル、どこでもどうぞ」という気軽な雰囲気。事前情報ではその日のメニューからパスタを選んで、メインを選ぶ。そして渡されたメニューはこちら。
パスタ6種類、メイン5種類からそれぞれ1種類ずつ。メニューの下に水とワインがついて10ユーロと書かれている。見ての通り全てイタリア語。持てる知識を総動員し、お店のWifiを使ってネットで検索しながらオーダーを決めた。頼んだのは
Linguine alle Cozze ムール貝のトマトソース(麺はリングイネ)
Maniche al Ragu ミートソース(麺はリガトーニの短いやつ)
Scaloppine al Funghi e Piselli 豚肉のスカロッピーネ、キノコハーブクリームソース
Carpaccio al Roast-Beef ローストビーフのカルパッチョ風
これに2人で500mlのワインとミネラルウォーターのボトルとパンがついてくる。白ワインはあまり冷えていなかったので赤ワインの方が無難だと思う。注文したら2分もしないうちにパスタが登場。パスタを食べ終わってお皿が下がるとまた2分くらいでメインが登場。とにかくものすごくスムーズ。ヨーロッパには珍しく、お会計はテーブルじゃなくて入口で。チップを要求することもなく10ユーロずつ。地元で働いている感じの人たちばかりで、観光客はいなかった。もちろんパスタもメインもできたてではないだろうけど、ちゃんと美味しい。そしてしっかりおなかいっぱい。
10ユーロという値段はランチにしては決して安くないけれど、他のヨーロッパのレストランやビストロでのランチを考えた時に「ワインや水、チップも込みで」10ユーロで食べられるお店ってあまりない。7ユーロのランチでも結局ドリンクとチップ(ランチでさんざん待たせといてチップくれとかほんとよくわかんない)が入ると10ユーロじゃおさまらない。そんな中でこのお店が人気になるというのはとてもよくわかる。僕らは時々地元のファーストフードを買って歩きながら食べたりするし、そうするともちろんもっと安いんだけど。待たせない、美味しい、安い、明朗会計って日本のお店だとけっこう当たり前。それをやるだけで他のお店と差別化できるのか、なんてことを考えた。
そして次の日は楽しみにしてた市場食堂。ランプレドットというもつ煮込みが美味しいお店。
こちらも12時頃に行ったらまだ少し席が空いていた。スタッフみんながキビキビと働いている。メニューはパスタ、パニーニなどいろいろあるけど、ここに来たら食べたいのが肉料理。名物もつ煮込み、豚のバラ肉でハーブやにんにくを巻いてローストしたポルケッタ、そしてビステッカ・アラ・フィオレンティーナと呼ばれるでっかいステーキ。とにかく量が多いのでもつ煮込みとステーキ、あとビールとグラスワインを注文。「パンはどうする?」って聞かれたけど、たぶん食べられないからと断る。
まずはもつ煮込みから。唐辛子がピリッと効いたうまみの強い塩スープ。表面がとろっとした濃厚なもつ。ビールもワインも合うけど、これはやっぱり芋焼酎やろ!と思ってしまう。これからフィレンツェ行く方はぜひ荷物に芋焼酎をしのばせて行くことをおすすめしたい。
そしていよいよメインディッシュ。血のしたたるようなレアで焼かれたでっかいステーキ。ショーケースから肉を選んで焼いてもらう。赤身のおいしいところを骨付きでガッツリ。厚さ2センチ以上。1キロ弱はあるこの肉の塊を渋くて濃いワインと一緒に食べる喜び。もちろんおなかいっぱい。
ちなみにこちらは市場の近くの行列ができる名店トラットリア・マーリオ。前回のイタリア旅行で連れて行ってもらっているので今回は入口から中をちょっと覗くだけ。相変わらずのド満席。すげー!お金と時間に余裕があれば、このお店はおすすめ。開店前から並んで、汚い文字のメニュー見て悩んで、でっかいステーキとワイン頼んで、隣の人と肩触れ合うような狭いテーブルで食べるのが楽しい。ステーキ肉を親の敵のようにガンガン叩き切るシェフのおっちゃんに注目。
大事なことなのでもう一度。フィレンツェ行ってもつ煮込み食べるなら、芋焼酎をお忘れなく。
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About The Author
Roppei
将来の飲食店開店を目指して大学卒業後、高級スーパーマーケットに就職。野菜売場、乳日配売場を担当して食材の面白さを肌で感じる。鹿児島に移住するタイミングで転職。飲食店向け広告営業をやりつつ、鹿児島の街を元気にする活動に色々参加するうちに鹿児島で自分の飲食店をやりたいと思い始める。飲食店の現場で修業したいと思い、再び東京に。丸の内にある大型繁盛店で基礎基本を叩き込んでいただく。その後、自分の独立したい形に限りなく近い小さくて強いお店を何店舗も運営している会社に転職。2014年10月で退職し、世界一周旅行へ。 日本に戻ったら、鹿児島でワイン居酒屋を開店。鹿児島の街を元気にする活動を再開! facebookはこちら