イスラエル②イスラエルの別世界テルアビブ Another world of Israel/ Otro mundo de Israel

2015.10.11 Amman, Jordan→TelAviv, Israel@Overstay Hostel TLV
2015.10.12 TelAviv, Israel @Michal’s House
2015.10.16 Jerusalem→TelAviv, Israel @Overstay Hostel TLV

イスラエルは、中東で一番行きたい国だった。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教という異なる宗教の聖地が集まっているエルサレム。一体どんな雰囲気なのか、人々はどういう風に暮らしているのかを体感したかった。グァテマラで滞在していたホステルで、明るく優しいイスラエル人のカップルと友達になった。イスラエルとパレスチナが抱える複雑な問題のイメージと、彼ら個人から伝わってくるイメージはあまりに異なっていて、イスラエルは一体どんなところなのだろうという興味を増幅させた

だけど。イスラエルに行くほんの2週間前ぐらいから、イスラエルとパレスチナの衝突の国際ニュースを目にするようになった。しかもその衝突はおさまるというより、日々増えていっているようだった。迷った。これは本当に今行ってもいいのか。安全を考えたら行くべきじゃないんじゃないか。行きたい!でも。。。

ヨルダンでたくさん情報を集めた。外務省のサイトや国際ニュースはもちろん、イスラエルに住んでいる人のブログ、つい最近イスラエルに行ってきたという旅人の話、エルサレムに住んでいるという日本人の女性からも話を聞いた。もう飛行機はとってしまったし、友人にも会いたいけど、日々流れるニュースはこれまでの衝突よりも激しさを増しているように聞こえてならない。やっぱりもう今回はやめておこうか。。。

最後の最後、イスラエルの友人に不安に思っている気持ちを正直に話し相談した。彼女から返ってきた答えは、「是非あなた達に会いたい。最近のニュースがどう伝えているかは、よく知ってる。でも、衝突や事件は局地的なもので、旅行者であるあなた達が狙われることはない。私達の国は、あなた達が今まで行った国々よりも安全だから。ただ、もちろん無理強いはしたくないわ。」と。

そして、私達はイスラエルに行くことを決めた。

旅程は、6泊7日。テルアビブ、エルサレム、死海に行ってきた。ものすごくドキドキしながら越えた国境は、他の国とさほど大差ないもので、むしろよい印象を受けた係官もいたぐらいだった

テルアビブに着いて、約10ヶ月ぶりの友達との再会。素直に嬉しかった。

おしゃれなお店が建ち並ぶビーチ。
友人の従兄弟が働いているというIT企業は最高のロケーションで、フリービールにフリーアイスクリームまである。近くのイベント会場ではTEDが開催されていて、多くの人で賑わっていた。
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イスラエルでも、テルアビブは別世界の街だと言われるらしい。イスラエルに行く前、遂にテルアビブでも衝突が起こったというニュースも耳にしたけど、街を歩く人々からそんな緊張感は全く感じられなかった。
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一泊だけテルアビブの友人の家にお世話になった。イスラエルの人ならみんな大好きだというお菓子Krumboを教えてもらったり、イスラエルでは夕食にいろんなサラダを食べるのが一般的であることも教えてもらった。どれもとっても美味しかった。
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また、何でも物価が高いイスラエルで、全品5シェケル(約150円)均一でフードやドリンクを売る大人気店’Cofix’がマーケットに革命を起こしていること。まだ若い国であるイスラエルは、建国時に非常に短期間で建物や道路を整備したためガタが来ていて、再度建築ラッシュであること等など。
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テルアビブは、ヨーロッパの様な近代的な街だった。友人達と初めて会った時にもった明るい雰囲気と街の雰囲気に、ギャップは無かった。ただ一点をのぞいて。
それは、イスラエルの家々にはいざという時のために隠れることができるシェルターのような部屋があり、どの家でも家族の分のガスマスクが用意されているという。

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*友人の家のシェルターの扉。かなり分厚くて頑丈。

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*イスラエルで配られているガスマスク。赤ちゃんや子供用のものもある。

私たちと変わらぬ都会暮らしに見える一方、今もなお戦闘と隣り合わせの生活をしている人々。それでも、ここはまだイスラエルの別世界。

この後エルサレムに行き、また全く違う雰囲気や感情と出会うことになった。

Hanae (^ ^)