イスラエル①ヨルダンからイスラエルの国境越えと空路出国 Across the border from Jordan to Israel/ Al otro lado de la frontera de Jordania a Israel

2015.10.11 Amman, Jordan→TelAviv, Israel@Overstay Hostel TLV
And
2015.10.17 TelAviv, Israel→Istanbul, Turky@Cordial House Hostel

ネットで調べていると、旅人達がイスラエルの出入国で気にしている事がいくつか出てきました。

・どこの国境から陸路入国するか
・NO STAMPにできるか
・空路出国審査の厳しさ

などです。

まず、陸路入国について。
陸路でヨルダンからイスラエルに行くルートは、3つ。
①北のシェイフ・フセイン橋
②真ん中のキング・フセイン橋
③南のアカバからエイラット

私達は、アンマンから一番行きやすい②のキング・フセイン橋を越えました。このキング・フセイン橋、公式には国境ではなく、パレスチナ人と外国人旅行者だけが通れるルートらしいのですが、実際に行ってみると私達旅行者にとっては普通に国境の扱いのようでした。中は見ていませんが、免税店までありました。後述しますが、ここの国境を越えて入国した場合も、問題なく空路出国できます。

アンマンからキング・フセイン橋の国境越え手順は、下記の通りです。

まず、アンマンのホテルからJETTのバスステーションまでタクシーで行きます。 私達が利用したホテルからは、2JDでした。(以前はアブダリバスステーションから発車していたようですが、2015年10月現在では、ペトラに行く時と同様JETTバスステーションから出発しています。)
キング・フセイン橋国境越えバスの料金は、一人10JD(荷物代込み)で、出国税が一人10JDかかります。
一旦バスから荷物を全部降ろして出国税を払いスタンプをもらいますが、この時パスポートは審査官に預けたまま。外でバスを待つように言われ、乗ったバスの中でパスポートを返却してもらいます。

なお、アンマンの町では、乗り合いタクシーなどでキング・フセイン橋に安く行くよと誘ってきますが、要注意。タクシーはヨルダン側の国境までしか行ってくれず、橋を渡るのに結局JETTバスに乗る必要があります。出国審査後のJETTバス料金は、荷物代込みで8.5JD。アンマンのJETTバスステーションから乗った人はチケットを見せるだけでいいので、アンマン市内から行く場合は、JETTバスステーションから乗るのが便利で安いと思います。

JETTバスでイスラエル側国境に到着すると、まず大きな荷物をセキュリティチェックにかけ、パスポートの裏に預り証のようなシールが貼られます。さらに別の窓口でパスポートを提示し、入国日が書かれた別のシールを貼られます。

建物の中に入ると、手荷物のセキュリティチェックです。場合によっては、その場で呼ばれたり別室で荷物がチェックされます。今回は、ろくちゃんの手荷物だけ別室チェックとなりかなり待ちましたが、問題なく通過できました。

そして、いよいよイスラエルの入国審査です。気になり事のNO STAMPの件。そもそもどういう話かというと、イスラエルに入国した履歴があると、イスラエルと仲のよくない中東諸国やアフリカの一部の国で入国を拒否されることがあるため、国境でNO STAMPをお願いした方がいいという話のこと。ネットでは、イスラエルのスタンプがあってもイランに入国できたという人もいましたし、正直、話の真偽のほどはわかりません。ただ、私達の場合は、スタンプの代わりに紙のカードのような物を渡されました。審査官も事情を承知しているようだったので、ノースタンプと言わなくても、この国境ではこの紙カードの対応になっているようです。

入国審査での質問は、何日の滞在予定か、どこに泊まるのか、予約はしているかなどのシンプルなものでした。ある程度答える準備をしておき、正直に答えれば大丈夫だと思います。

入国後、エルサレムやテルアビブへ向かう場合は、空港から出ているシャトルバスに乗ります。料金は、一人47シェケル(5シェケルの荷物代込み)。バスは一つのみで満員になり次第出発といった感じです。テルアビブへは、まずこのシャトルでエルサレムに行った後、トラムでエルサレムのセントラルバスステーションまで行き(一人6.9シェケル)、そこからテルアビブ行きに乗ります(一人19シェケル)。

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続いて、イスラエルからの空路出国についてです。
キング・フセイン橋は公式な国境ではありませんが、ここを通って入国しても問題なく空路出国できます。
ネットでは、イスラエルの空路出国は世界一厳しく通過するのに何時間もかかるという話をみました。あくまで私達のケースですが、結論から言うと、質問は一番多いもののスムーズに通過できました。

オンラインチェックインやセルフチェックインでボーディングパスを発券した後、荷物のセキュリティチェックに並びます。
ここで沢山の質問を受けました。
どこへのフライトなのか、イスラエルに来た目的は何か、何日滞在したか、この後の旅の予定、どうして世界一周の旅をしているのか、これまでどこの国に行ったか、どうやって計画を立てているのか、私達二人はどんな関係なのか等など。
今までで一番質問の数は多く、複数の係官から同じような質問をされたりもしたので、確かに一番厳しいといえば厳しかったです。ただ、同じような質問をしたりたくさん質問をするかもしれないことを先にことわってくれるなど係官の方の配慮が見え、印象は良かったです。

大きな荷物にセキュリティタグをもらった後は、チェックインカウンターで荷物を預け、パスポートコントロールに向かいました。通常の手荷物セキュリティチェックを通過します。私達のパスポートはICチップのタイプだったので、機械で簡単にセルフチェックをして紙カードを受取りバーコードをかざしたりするだけで済み、全ての手続きが終了。手順はやや多いですが、色々なところでかなり自動化が進んでいるなと思いました。

イスラエルの出入国が厳しい噂に正直ドキドキしていた私ですが、国境越えの前日ろくちゃんがネットで見た記事の話を聞いたり実際に自分で体験してみて、やや気持ちが変わりました。
その昔、テルアビブの空港で日本人が絡んだ大きな事件があった事、アタックやテロがいつどこで起きてもおかしくない日常で、彼らはそれを起こさないために厳しくしっかり検査をしているのだという事。

陸路国境越えの手荷物検査の所で、なかなか荷物が出てこず口論をしている人達を見かけた時に、イスラエルとパレスチナの対立の一端を見たような気がしました。双方、気持ちの中になにがしかのネガティブな感情がないとは言い切れないでしょうが、仕事に真摯に取り組んでいるからこその厳しさでもあるとも思えましたし、数多くの質問は面倒かもしれませんが、いずれにせよチェックに協力するのは自分達のためでもあり皆のためでもあるのだと感じました。

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最後に、イスラエル旅で気をつけた方がいいことを二つほど。

両替とATMについて。
国境での両替はレートが悪かったのと、エルサレムではVISAやMasterのマークがあるATMがなかなか見つからなかったので、アンマン等で最低限のシェケルを用意しておくことをオススメします。なお、Leumiという銀行のATMにはマークがあり現金をおろすことができました。

安息日の移動について。
安息日(金曜日の夕方から土曜日の夕方まで)は、バスや電車など全ての公共交通機関が運行していません。私達はその日にホステルから空港に行かねばならなかったので、やむなくタクシーを使いましたが、二人で1泊分ぐらいの料金がかかってしまいました。もしかしたら、それで他日程よりフライト料金が安かったのかも!?イスラエルでは特に安息日の移動や買物には、要注意です。お店もびっくりするほど閉まっているので、曜日に気をつけて行動しましょう。

Hanae (^ ^)