食の都リヨンでの一日 The day in Capital of food, Lyon. / El día en El capital de los alimentos, Lyon.
ジャン=ポールに別れを告げてリヨンに向かう。永井荷風や遠藤周作も滞在したフランス第二の都市。そして何より『食の都』と呼ばれる街。
今回もカウチサーフィンで見つけたおうちにお世話になる。リヨンの街中にある集合住宅。お母さんが晩ごはんのための野菜を取りに行くというので、一緒に出かける。10分ほど歩いて着いたのは、柵で囲われた畑。こんな街中に?
柵の中に入ると、何人か先客が。みんな畑を手入れしている。お母さんはいろいろ物色しながら、ほうれん草やらラディッシュやら収穫した野菜を自分のかごに入れていく。初めて収穫したてのラズベリーも食べた。最後に入口のテーブルでファイルに何かを書き込んでいる。
この畑は近所に住んでいる人たちみんなで管理しているという。みんなでお金を集めて、みんなで畑仕事をして、好きなときに好きなだけ野菜や果物を持っていく。持っていった量を記録しておいて来年の栽培計画に反映するんだという。なるほど。お母さんが作ってくれたほうれん草のラザニアはとても美味しかった。
次の日は月曜日。そしてリヨンで行きたかった自然派ワイン屋さんは軒並みお休み。月曜日にリヨンに行く人はお気をつけを。リヨン観光よりも楽しかったのが『ブラッスリージョルジュ』リヨンぺラッシュ駅のそばにある、1836年創業の老舗レストラン。天井6メートル以上、400席以上あるだだっ広い店内でギャルソンたちがきびきびと働いている。かっこいい。
ここで食べたのがタルタルステーキ。生の牛肉に卵やマスタード、あとはいろんなスパイスを混ぜたもの。一度肉とスパイスをきれいに盛り付けた状態でテーブルに持ってきて目の前で鮮やかな手つきで仕上げてくれる。レストランでよく見るガラス製の塩コショウをお互いの底をこすりあわせて少しずつふりかけるギャルソンの動きはほんと美しかった。
家では日本のカレーを作ったり、みんなでチェリーを食べたり、小学生の女の子が夢中になっているエジプトのヒエログリフを描いたり、トイレットペーパーでミイラになったり、ボードゲームをやったり。あとは日本を出発した時に頼まれていたおつかいも無事に完了することができた。やれやれ。
お母さんは今カウチサーフィンを使って旅人を積極的に受け入れている。娘が大きくなったら世界中を旅することが出来るようにという。いつか彼女が日本にやってくるんだろうと思う。きっとすごく魅力的な女性になって、ね。
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About The Author
Roppei
将来の飲食店開店を目指して大学卒業後、高級スーパーマーケットに就職。野菜売場、乳日配売場を担当して食材の面白さを肌で感じる。鹿児島に移住するタイミングで転職。飲食店向け広告営業をやりつつ、鹿児島の街を元気にする活動に色々参加するうちに鹿児島で自分の飲食店をやりたいと思い始める。飲食店の現場で修業したいと思い、再び東京に。丸の内にある大型繁盛店で基礎基本を叩き込んでいただく。その後、自分の独立したい形に限りなく近い小さくて強いお店を何店舗も運営している会社に転職。2014年10月で退職し、世界一周旅行へ。 日本に戻ったら、鹿児島でワイン居酒屋を開店。鹿児島の街を元気にする活動を再開! facebookはこちら