【自炊レシピ付き!】パタゴニアに行こう!ブエノスアイレスからウシュアイア、ビーグル水道まで Travel info PATAGONIA Vol.1: Buenos Aires – Ushuaia, How to go to Beagle Channel / Información sobre viajes PATAGONIA Vol.1: Buenos Aires – Ushuaia, Cómo ir al Canal de Beagle

僕はペンギンが好きだ。サンフランシスコから始まったこの旅では移動するたびにペンギンを探していた。最初に出会ったのはニューヨークのブルックリン。彼の名前はブルックリンだ。最近ちょっとはげてきているがこいつはめっちゃかわいい。

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そしてガラパゴスのイサベラ島で出会ったガラパゴスペンギンたち。シュノーケリングしてたら後ろから猛スピードで追い抜いて行ったり、2mの至近距離で白いうんちをファイヤーしてきたのはきっと一生忘れられない。
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リマのケネディー公園のアンティーク市場で出会ったのは彼。名前はケネディー。ちょっと雑だが味がある。
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そして今回は久しぶりにペンギンたちに会いにウシュアイアのビーグル水道に行くというわけだ。
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いくぞ——————————!!!
ブエノスアイレスにある最高の日本人宿「上野山荘」でエナジーチャージ完了した僕たちは空港バス、Tienda Leonでアエロパルケ空港に向かった。ブエノスアイレスには2つの空港があり、そのどちらもウシュアイア行きの飛行機が出ている。僕らは最初もうひとつの空港発だとすっかり思い込んでいてあやうく飛行機に乗れなくなるところだった。当たり前だがチケットをちゃんと確認しようという話。ちなみに上野山荘はTienda Leonのターミナルまで歩いて10分と近い。最高だ。歩くなら公園の方から行くのではなく、フロリダ通りの方を回っていく方が安全。公園の方はケチャップ強盗改め「鳩のうんこ強盗」が出ることがあるからだ。
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オレンジの点線のルートがおすすめ。

ちなみにTienda Leonはこちらのバス会社。24時間稼働で僕らを空港まで運んでくれる。

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早朝発の飛行機だったため、空港で仮眠。室内だけど超寒かった(南米の4月は秋)ので防寒はちゃんとした方がいいと思う。チェックインカウンターが開いたのは出発の1時間半前。けっこうギリギリ。自動チェックイン機は動いているので事前にチェックインだけしとけばバッグドロップ(プロレス技ではない)のみなのでスムーズ。LAN航空だったが事前に聞いていた「預け荷物15キロ越えたらお金とられるかも情報」はLAN航空には適用されていなかった。LCCならもしかして超過料金があるかも。というわけでバスだと50時間以上かかる距離を飛行機で一気に南下、世界の果てウシュアイアへ!

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いくぞ—————————————!!!

世界の果て「Fin del Mundo」と言われるウシュアイアは南極ツアーの拠点でもある。南極ツアーのお値段は2015年4月現在で3000ドル以上。お金に羽根がはえて飛んでいくというパタゴニアだが、南極ツアーはロケットエンジンがついて飛んでいく勢いだ。もちろん今回はパス。お目当てはダーウィンが乗ったビーグル号が発見したというビーグル水道のクルーズツアー。こちらも事前情報で700から1100ペソとなかなかのお値段(公式レートは1ペソ=15円/闇両替使って10円弱)だ。ウシュアイアに着いた日がたまたま祝日(4月頭はセマナサンタというイースターがらみの祝日がある)だったのもあって、ツアー会社がほぼ休み状態。唯一開いていたツアー会社で申し込んだ往復クルーズ(夕方4時から8時半)が750ペソ。割引交渉の余地はなかった。この他に当日15ペソを港で港湾使用税として支払った。

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 港のツーリストインフォメーションでもらった世界の果て到達証明書。
泊まった宿はブエノスアイレスにある最高の日本人宿「上野山荘」で出発前に会ったご夫婦(名前聞き忘れた…、だれか教えてくださーい!)に教えてもらったYakush Hostel。(※宿情報は別記)着いたその日がウシュアイアの初雪だったらしく、空港出たらふわふわと雪が舞っていた。空港からタクシー(メーター制75ペソ)で街中へ。かわいらしい建物が並ぶウシュアイアの街。このホステルもいちいちかわいい作り。ドミトリーで朝食付き200ペソとお値段はかわいくなかったが、便利なアイデア満載のキッチンはとても参考になった。初日は近くのスーパーで買い物、じっくり時間をかけて牛肉と野菜の熱々スープ煮込み(※レシピ後述)を作って終了。
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 初雪。かわいいホステルの窓辺から。

ツアー当日は港に集合。なんと港にはツアー会社の小さなオフィスが密集。ココ来ればいろいろ比べてツアーが選べると思う。もちろん祝日じゃなければ。とりあえず自分のツアー会社のオフィスでチケットを受け取って、クルーザー乗り場で港湾使用税を払って、乗船。クルーザーは自由席、暖房もしっかり効いてるので早めに行って最前列に座って待つのがいいと思った。ガイドさんはスペイン語と英語で交互に説明してくれるし、専属のカメラマンさん(もちろん写真は有料だが自分のカメラ渡して撮ってもらうのもあり)もいる。2階にはVIP席があったけど、値段はいくらなんだろう。ご機嫌なおじさんたちが座っていた。

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クルーザーはまずオタリアという名前のアザラシ&ペンギンに似た海鵜(ウミウ)がいる島へ向かう。その後、昔からあって今も使っているかわいらしい灯台のある島へ。そして最後にペンギンがいる島へ向かって、ウシュアイアの港に帰ってくる。船から一歩も降りないツアーだが、島に思いっきり寄せてくれるのでめっちゃ近くから動物たちが見られるし移動中はあったかいし、楽しいツアーだった。バスで往復してペンギンたちのいる島に上陸するツアーや、バスで行ってペンギン島に上陸したあとクルーザーで帰ってくるというツアーもあるので値段と相談して選べばいいと思う。

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最後にソムリエろくちゃんの自炊レシピ「ろく’s KITCHEN」を限定公開。牛肉と野菜の熱々スープ煮込み。スジや脂身がとろとろになって美味しいよー。

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<材料>
牛肉(Roast Beefという部位)800g
好きな野菜を好きなだけ(今回はたまねぎ、にんじん、セロリ、じゃがいも)
好きなスパイスをお好みで(今回は唐辛子、黒こしょう、にんにくパウダー、ジンジャーパウダー、ホステルのキッチンに誰かが置いていった肉用のハーブミックス)
塩をお好みで
<作り方>
1、大きめの鍋を熱々に熱してオイルを多めに入れて、好みの大きさよりちょっと大きめにゴロゴロカットした肉の表面をジューっと焼く。
2、肉を一度お皿に取り出して、そのまま同じ鍋にオイルを足してカットした野菜を炒める。
3、肉を鍋に戻してそこに材料がちょうど隠れるくらいの水を注いで火にかける。
4、長時間煮込む。(今回はキッチンの時間制限があったので昼2時間煮込んで4時間寝かせて夜2時間煮込んだ)
5、味付けする。(今回は昼2時間煮込んだあと塩とスパイスで味付け)
6、寝かせる。で、食べる前に熱々に温めて、味を調整する。

※濃い味がよければ味付けする時にコンソメキューブとか入れても美味しい。肉が安いアルゼンチンならではの料理。鍋いっぱいに作って材料費700円くらい。時間たっぷりある時にぜひぜひー。

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ペンギンたちを眺めることができて大満足のウシュアイアだった。さて、これからパタゴニアを北上します!