カポエイラとカーニバル、サルバドールとレシフェ。Capoeira and Carnival, Salvador and Recife. / Capoeira y Carnaval, Salvador y Recife.

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サルバドールとレシフェ。

ブラジル植民地時代からある都市を巡って今回感じたこと。
サルバドールはポルトガル、レシフェはオランダにそれぞれ最初植民地とされた歴史があります。
建築の専門家からするとそれぞれに特徴のある様式の建物が造られているというのですが
正直それらの様式の違いは建築素人である僕にはあまりわかりません。
でも、
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急勾配の坂がとても多く、道幅もギュッと狭まったサルバドールのカラフルでパワフルな街中には
様々な打楽器から生み出されるパワフルな音楽が流れていました。
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建物ひとつひとつがどーんと大きくて、川が間にゆったり流れているレシフェの街中には
華やかなファッションに身を包み、小さなかわいい傘を使って踊る素敵なカーニバルがありました。
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※道場撮影禁止のためネットより。

植民地の時代にアフリカから奴隷として連れてこられた人たちがダンスに見せかけて修練を積んだ格闘技、カポエイラ

サルバドール、Forte de Capoeiraにある道場で初めて見せてもらったカポエイラの試合は打楽器や弦楽器を鳴らしながら全員で声を揃えて歌い、その輪の中央で2人が決して相手に打撃をあたえることなく蹴りを繰り出し、それを受け流しながらくるりと回転し、お互いの呼吸を合わせて、まるでダンスのように動く。

まわりで輪を作る人たちもその場の空気を読み、弦の張りが弱くなった楽器を交換したり、疲れてきた弾き手と自分から交代したり、その道場全体が円滑にまわるように全員が呼吸を合わせて気を張っていて空気がなんだか不思議な「渦」になっていってる感覚がありました。

その後で見たサルバドールの公園でやってた観光客向けのカポエイラや、ジェリコアコアラのビーチで少年たちがやっていたカポエイラもきれいで楽しそうだったけどForte de Capoeiraで見た時のような渦はなかったなあ。

※Forte de Capoeiraでの見学は、サルバドール「なお宿」のNaoyaさんに教えてもらいました。

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レシフェでたまたま見つけて入ったのはPaco do Frevoというレシフェの音楽Frevoの博物館。
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リオやサルバドールで聴いたサンバとはまた違った趣のある音楽。
チームごとに掲げるしっかり手の込んだかわいらしい旗。
心臓の鼓動にも例えられるような独特のビートにのって、カラフルな小さい傘を持って踊るダンサー。
カポエイラから生まれたといわれる滑らかな動きのダンス。
ピエロみたいなポップでカラフルな衣装を着てる姿はほんと楽しそう。
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今回、カーニバルが終わってからブラジルに入ったけど
世界中から注目されているリオのカーニバルだけじゃなくて、
ドラムのビートがめちゃくちゃかっこいいサルバドールのカーニバルや
小さな傘を持って踊るダンサーのカラフルな衣装と独特なリズムが楽しいレシフェのカーニバルも
実際その場で感じてみたかったなーというのが正直なところです。
さらにサルバドールのなお宿では、カーニバルの1ヶ月も前から来てみんなでドラムを練習してなお宿の日本人チームでカーニバルに参加した!といううらやましい話も聞きました。
カーニバルに参加するなんて考えたこともなかった…。
(ちょっと太鼓叩かせてもらいました!Obrigado!)
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カポエイラやカーニバルが暮らしの中にあるこのブラジルの空気が作り出す不思議な渦。
たぶんこの渦に惹かれてブラジルに来ちゃったりしてる人
たぶんこの渦に巻き込まれてブラジルに住んじゃったりしてる人
そんな人たちに会っちゃったことで、また自分の中で何かが変わる。そんな気がしています。
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