クスコとピスコと高山病。Cusco, Pisco and altitude sickness / Cusco, Pisco y El mal de altura

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インカ帝国の首都、クスコ。標高3400メートル。
1200年代からおよそ300年以上、インカ帝国の首都として君臨し続けた街。
クスコとはケチュア語で「へそ」という意味。クスコ市、すなわち、へそ市。日本の京都市と姉妹都市。
日本の江戸と同じでインカの各地方を治めている指導者たちは毎年クスコまで参勤交代していたそうである。
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インカを征服したスペイン人によって建物が壊され、残るのはインカの石組みだけであるがその石組みは「カミソリの刃一枚通さない」という非常に精巧で丈夫なものである。
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ペルー原産のぶどう果汁を蒸留してつくられたお酒、ピスコ。アルコール度数42度。
16世紀にスペインからペルーにぶどうが持ち込まれ、気候等の条件があっていたため栽培が盛んになった。
ピスコとはケチュア語で「神の使いの鳥(=海鳥)」という意味。古来よりペルーの海岸沿いに住んでいた民はピスコスと名乗っている。
チリとペルーの間で「どっちがピスコの発祥地かという議論」がある。現地ではこの話題に触れない方がよさそうである。
ぶどう品種はケブランタナ。初めて聞いた品種。あまり香りがなくピスコに向いているという。
よく飲まれている「ピスコサワー」は日本のサワーとは違ってピスコと卵白1個分、砂糖、レモンジュースをシェイクするというもの。コーラ割りは「ペルーリブレ」、オレンジジュースとグレナデンシロップで「マチュピチュ」というカクテルもあるらしい。
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飲みやすくするなら自分の好きなジュースで割ればオッケー。インカコーラのチチャモラーダ味が好き。ピスコ自体は冷凍庫でキンキンに冷やすとストレートでも甘みが出て美味しかった。
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低酸素状態に置かれたときに発症する症候群、高山病。2400メートル以上の高地で発症する可能性がある。
主な症状は頭痛、吐き気、めまい、手足のむくみ、睡眠障害、そして下痢。
一度発症すると低地に降りるまで解消されることはないと言われている。
日本から薬持って行って、クスコに飛ぶ前に薬飲んで、クスコ着いてもゆっくり歩いて、ちゃんと深呼吸もしてたけどジパング少年のおなかは耐えられなかったようである。症状は下痢のみ、しかし風邪を併発。
高山病の薬を治療のため倍量で飲んだり、日本から持って来た正露丸糖衣Aを飲んだり、カリフォルニアで買ったホールズや中国おじさんののど飴をなめたりしてギリギリでしのぐ。
自分が参っている間に「高山病」検索の鬼となってくれた嫁からどんどん対処法が提案される。
マッサージやストレッチをしっかりする。常に呼吸は深く、しかも腹式呼吸で。
水をたくさん、できればコカ茶をたくさん飲む。お酒はあんまり飲んじゃダメ。
肌身離さずトイレットペーパーを持つ、有料トイレでもためらわず行ける時に行くなど他にも今回学んだことは数多い。
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1/27 クスコ 3400m
1/29 マチュピチュ 2400m
1/31 再びクスコ 3400m
2/2 ウユニ 3700m
2/6 スクレ 2900m
2/10 サンタクルスがやっと416m、トイレからトイレへ綱渡りの日々。
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そして2/11にブエノスアイレス、25mまで来て2週間に及ぶ高山病との戦いが終結宣言を迎える。
ぼくのおしりがんばりました。みなさんもおしり、たいせつに。
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結局高山病になったらできるだけはやく低地に降りろっていうことなのね…。
とにかく俺、おめでとう。ほんとに嫁、ありがとう。
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