ペルー④二度目のマチュピチュ Second time to visit Machu Picchu / Segundo veces ir a Machu Picchu
|2015.1.27-28&31 Cusco,Peru@SmaYaQ
2015.1.29-30 Machu Picchu,Peru@Super Tramp
リマから飛行機で約1時間。クスコへとやってきました。アンデス山脈にある標高3400mの街です。初めて来た時は、高山病のことなど何も知らずに、かかる人もいるらしいぐらいの認識で大丈夫だろうとやってきて特に何もなし。体力の著しい衰えが隠せない今回は、日本の病院で高山病の予防薬を処方してもらってからきました。
薬のおかげか体質なのか、私の方はわりと楽に標高に順応。ろくちゃんは、頭痛や腹痛に悩まされ、お腹に一抹の不安を抱えつつマチュピチュへと向かいました。
前回初めてマチュピチュを訪れた時は、ペルーレイルを利用して日帰りでのマチュピチュ観光。日帰りといっても半日ほどは滞在して十分にマチュピチュを堪能したイメージ。
今回は旅の予算の都合もあり、バックパッカープラン。(ただ、当時は今回のような行き方はまだ無かったような気がします。)
まず、クスコからアグアスカリエンテスの先にある水力発電所までバス。朝8:30頃にクスコを出発して、トイレ休憩やお昼休憩を挟みつつ、約7時間半の道のり。
最後の1時間くらいは、舗装されていない道路を行きます。山から流れる水が時折道をまたいでいて、その小さな小川を渡る時はスプラッシュマウンテンが楽しめます。
道幅は、車が行き交うのがやっと。なかには、車一台分ぐらいしかないところも。今にも崩れ落ちそうな崖の道。下をごうごうと唸って流れる濁流。後部座席では、高いところが苦手らしい女の子が悲鳴をあげていました。
そんなこんなで、水力発電所に到着。
ここからが本日のメインイベント、ペルーレイル沿いにアグアスカリエンテスを目指す、スタンドバイミーウォーク。2時間半〜3時間ぐらいかかりました。
このスタンドバイミー。これが心底キツかった!!
正直、30代後半以上の方には、オススメしません。まぁ、そんなにいないと思いますが笑。
歩き始めてすぐに、かなりの傾斜を山登り。わずか10分足らずなのですが、息が上がり、出端を挫くには十分な負荷。。。
あとはひたすら線路沿いを歩きます。こんな経験そうはできないし、実際楽しかったです。
歩いている途中には、本当に電車も通りました。列車は本数が少なく、かなり手前から警笛もしっかり鳴らしてくれるので、危なくはありません。
このルートを歩く人もたくさんいます。しかも、幸いなことに、私たちが行ったこの日は雨季にも関わらず雨にも降られませんでした。ついでに、虹も見えちゃいました!
が、しかし。
それでもやっぱりキツかったーーーーーー!
2泊3日分の荷物が入ったリュックを背負い歩き続けていると、肩が痛みだしました。さして重いわけではなかったので、当日の体調のせいだったかとも思いますが、この痛みがキツかった。
途中にはレストランも2、3軒あるのですが、一体誰が来るのだろう。などと思いながら歩き続けます。
残りはどれぐらいかな。と思ってふと見た看板。ちょうど半分ぐらいの地点だとわかり、凹みます。
はい、頑張ります。
右足と左足を交互に前に出し、ひたすら前へ前へ。
もはや自分との戦いに入ってました。
マチュピチュに向かって移動しているだけなのに、なんのこっちゃ。
こういう時に思います。人間、自分のことで手一杯になると他人のことを想う余裕がなくなると。
自分の身を守るだけで精一杯。生きていく上でも同じだよね。とか。
ただマチュピチュに向かう道の経験で、こんなことまで考えちゃう。妄想族です。
心は2度ほど折れかけ、気合いを入れ直して、ふらふらになりながら歌を歌って進み続け、トンネルを2つ超えてしばらく歩くとようやくゴーーール。
意地で歩ききりました。
これは本当にキツかった。
一緒にこのルートを歩いた 20代の旅仲間は、大した疲れもみせずスイスイ進んでいました。
あー、若さって素晴らしい。
この日の朝はわりと意気揚々と出かけたのですが、まさかこんなにぐったりになるなんて。
Before/Afterの私はこんな感じ。
Before
After
これ、同じ人でしょうか。我ながらびっくり。
まあ、今となってはこれも経験のいい思い出です。
帰りはスタンドバイミーではなくペルーレイルにして正解でした。
今は駅もこんなに綺麗。
マチュピチュに辿り着くだけでぐったりだった日の翌日。いよいよ、マチュピチュの中へと入ります。
当日の朝、麓の村でマチュピチュがある山を登るためのバスチケットを購入。
ここでまたひとつびっくり。バスがめっちゃ新しい。昔来た時はマイクロバスで、道も狭くジグザグとカーブを曲がるたびに落ちやしないかとヒヤヒヤしましたが、今回カーブの箇所はガードレールが作られていたりと安心感がありました。
入口の前には、かなりの数の観光客。入口で前日にマチュピチュ村で購入したチケットを見せると、受付のお姉さんは「ようこそ〜。パスポート見せてください。」とまさかの日本語でお出迎え。マチュピチュが日本人観光客にどれだけ人気かよくわかります。記念にスタンプも押し、いざマチュピチュへ。
ろくちゃんは夢にまで見たマチュピチュ。ということで、隅から隅まで見たいと端のほうにある太陽の門を目指すことに。
マチュピチュと言えばで浮かぶ写真にある後ろの高い山=ワイナピチュに登って、眼下に広がるマチュピチュを見るのもかなり人気のようなのですが、高い山を登るため登頂には人数制限があり今回はワイナピチュの登山はなし。太陽の門はワイナピチュと逆側にあるのですが、これがなかなかの絶景でした。歩いていくと意外と高い位置まで道が続いていて、ワイナピチュに匹敵するのではないかという高さからマチュピチュが見れます。太陽の門から望む遠景のマチュピチュ&ワイナピチュを見たとき、何故だかつーっと涙が出ました。
太陽の門
遠景から見るマチュピチュ。右にある山がワイナピチュ。
太陽の門近辺では、瞑想している人たちもいました。
素晴らしい景色なのはわかっていましたが、来るの2回目だし、わー綺麗。ぐらいの感じかと思いきや、感動しました。
やっぱり来て良かったなぁ。
ろくちゃんは、念願の場所に来れたことに興奮し過ぎたのか、いつもとキャラが変わってて、私にとってはこちらも新しい発見。景色を、時間を、想いをじっくり味わっているように見えました。
うっとりしてるかと思ったら、嬉しすぎて笑い出しちゃうハイテンション状態。
太陽の門からマチュピチュの中心部へ戻る道の途中では、足下を見ながら道を下っていると、視界に入ってくる茶色い大きな何か。ぱっと顔を見上げると、リャマ!あまりに目の前に突然現れたのでびっくりしてしまい、思わず数歩後ずさりました。
というわけで、マチュピチュの中には普通にリャマさんがいます。前回来た時は、アルパカさんもいて、みんなカメラ慣れしすぎているので、カメラを構えると動きを止めてカメラ目線をくれたりもしました。
太陽の門からようやくマチュピチュの町中の方へ戻って来た時には、たくさんの人出にまるで都会に出てきたかのような気分を味わいました。
マチュピチュの街中へGO!
綺麗に石を切り出して組み合わせ壁を作り出している場所や、水を巧みに町中に流し通すように設計された場所もあります。
石の切り出し場
綺麗にはめこまれた石組み
水の通り道
本人曰く、ラルフローレン風。だそうです。
隅々まで歩いて回り、じっくりとマチュピチュを堪能した一日でした。
そうそう、今回から新しい友達がさらに加わってます。
ペルーから参加のKennedyくん。レトロな感じが気に入って購入。
これからよろしくお願いします。
写真をたくさん使って文章に書き起こしてみても、この景色の何がどうよかったのかを表現できていませんが、2度行っても来て良かったと思えたことだけは、間違いありません。
最後に、今回クスコから水力発電所までのバスを予約するのに利用した旅行代理店はこちら。
Vertigo Travel Peru
社長さんは英語ペラペラ。一緒に働いている方々もみなさん愛想が良くて、気持ちのよい代理店さんでした。私たちは、この後クスコからラパスまでのバス移動でもこちらを利用させていただきました。
Hanae (^ ^)