2015.6.14 Aix en Provence→Lyon, France@Veronique’s House (Couchsurfing)
2015.6.15 Lyon, France@Veronique’s House (Couchsurfing)
フランス第2の都市リヨン。お世話になったのは、チャーミングなお母さんVeroniqueとクリエイティブなLolie親子の家。
夕方に着いてすぐ、向かったのは家の近所にあるシェアガーデン。
最近、日本でも友人達が場所を借りて野菜やお米を作ったりしている。基本的にはそれと似たような感じなのだけど、いいなぁと思う仕組みがあった。
彼らのシェアガーデンには、自分の場所がない。レタスやハーブ、クランベリーなど数多くの野菜や果物を作っているのだけど、ここからここまでがベロニクさんのエリアで、こっちはお隣さんの畑というような境界が存在しない。
シェアガーデンにある野菜はみんなで育てて、みんなで食べている。各々が収穫した野菜の量を毎回記録して、どの野菜が人気だから、これを次はもっと植えよう。これはあんまり人気が無かったから別のものに変えてみよう。なんて相談をしたりする。
とある野菜の育て方に詳しい人がいれば、そうでない人にアドバイスをする。
もちろん、その分みんなで決めなきゃいけないことは増えるけど、コミュニケーションがたくさんとれるから互いの理解も進むし、助け合える。しかも、シェアガーデンのすぐ外にはフリーの野菜がおいてあって、それはメンバーだけでなく近隣住民の誰でも勝手に持っていっていい。これもまた、自分たちがやっているシェアガーデンを、近隣の人に理解してもらうきっかけになっているという。
これだと一つの野菜を作りすぎて無駄になることも少ないし、何より集合住宅に住むとなくなりがちなコミュニケーションを自然に増やすきっかけにもなる。素敵なアイディアだった。
もう一つ興味深かったこと。ヴェロニクの娘ローリーは、好奇心旺盛でとてもクリエイティブ。ローリーのおうちでは、よくローリー考案のゲームが始まる。例えばこんな感じ。頭の上に何か物を載せてエンジンとし、落とさないように歩きながら宝物を探す。落としたらエンジンストップで他の人が頭の上に戻してくれるまで動けない。
カウチサーフィンで知り合ったエジプト人にフランス語をイチから教えて2ヶ月で話せるようにしたり、エジプトの本を読んで空き箱とティッシュでミイラパペットを作ってみたり。
英語が話せないローリーとフランス語話せない私達は、本を見ながら古代エジプトの言葉でメッセージを書いたりした。
彼女の学校は少し変わっていて、モンテッソーリ教育をしている学校に通っているという。子供の自主性を特に尊重する方針で、教科書は家に持って帰らず、宿題もない。お家では家族とコミュニケーションをたくさんとって、たくさん遊びなさいということらしい。
ヴェロニクその方針がっ気に入っていて、忙しい家事の合間でもローリーと一緒になって遊ぶ。
カウチサーフィンも、ローリーに海外の人との交流をもってほしくて始めたそう。
*ミイラにしてもらっているろくちゃん。嬉しそう。
ローリーは、カウチサーフィンブックでというものを持っていて、泊まりにきたゲストにメッセージを書いてもらっている。
「将来ローリーが大きくなったら、その本を元にゲストや彼らの家族を訪ねられたら素敵でしょ。」と話すヴェロニク。
「ママ、二人はうちにいつまでいるの?2ヶ月?」と聞いたローリー。
「ローリーは、あなた達のことが気に入ったみたいよ。こんな聞き方するなんて、子供って素直で面白いわね!」笑ったヴェロニク。
たった2泊3日で言葉も通じなかったけど、少しは心が通じた気がしてとても嬉しかった。
名前しか知らなかったモンテッソーリ教育が、本当にどんなものかはまだわからないけど、ローリーのクリエイティビティには感心したし、ヴェロニクとの親子関係はとても素敵で新鮮にみえた。
その美しい街並みよりも、二人と過ごした僅かな時間がとても心に残ったリヨンだった。
数少ない観光フォトは、丘の上から眺めるリヨンの街並み、教会。
そうそう、生まれて初めて食べたタルタルステーキの美味しさは感動ものでした。
いまは日本で食べられないなんて実に残念。
最後にとても個人的な理由で、私の兄家族に捧げるI love Lyonコレクションの写真たちをいくつか。
いつか日本でまた会えるといいな。
Hanae (^ ^)
About The Author
Hanae
東京生まれ東京育ち。大学卒業後、英語を話せるようになりたくてアメリカに留学。帰国後、人の働くやキャリアに関する企画の仕事に携わること約10年。働くって、生きるってを自然と考える日々。どうしても鹿児島でお店をやりたい!旦那さんと共に暮らすため夫婦そろって退職を決めたのを機に、このタイミングしかないとずっと夢だった世界一周の旅に出ることを決意。いろんなことを知るのが好き。なんでかなーって考えるのが好き。
facebookはこちら