2015.6.1 Sevilla→Jerez de la Frontera, Spain@Nivek’s House(Couchsurfing)
2015.6.2 Jerez de la Frontera, Spain@Nivek’s House(Couchsurfing)
『その土地で愛されているお店や食べ物を体感する』というろくちゃんの旅のテーマのおかげで、今回の旅ではワイン造りに携わっている方々を何人か尋ねています。
チリのチジャンでは、未来の巨匠シュン・ミノワが働くワイナリーを少しだけ手伝わせてもらいました。
スペインでは、マドリード郊外にある町でワイン造りをしているフェルナンドさんを訪ねました。
そこでは、たった5kmしか離れていないのに土壌や高度が違うため、全く違う味のワインができるそうです。
山の斜面にブドウの木が植えられているのですが、所々にオリーブの木や無花果の木、チェリーの木が一緒に植えられていました。
ブドウに悪い虫を食べてくれる虫の棲みかとなったり、水分をたくさんとってくれたり、自然に近いいい環境を作っているのだそうです。
スペインにあるタラゴナ(Taragona)という町の近くでも、レネさんという醸造家を訪ねました。
フェルナンドさんと同様、山の斜面にブドウの木を植えていて、やはりできるだけ自然に近くブドウにとっていい環境を作ろうと頑張っていました。
みんな自分の理想とするワインの味を目指して、毎日、毎年、試行錯誤の連続。その土地の土壌やその年の気候に応じたやり方を考え続けながら実践していて、とにかく楽しんで仕事をしているように見えました。
また、どこの葡萄畑でも聞いたのが、葡萄を作る人々の高齢化に伴う畑の荒廃。それに危機意識をもった彼らのような若い世代の醸造家達が、自ら畑を引き継いだり、耕作したり、いい値段で葡萄を買ったりしながら、畑を蘇らせていました。
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラでは、シェリーを愛してやまないももちゃんを訪ねました。
シェリーどころかワインの知識すら覚束ない素人の私がする素朴な疑問にも丁寧に答えてくれ、宝物ような歴史あるシェリーを味わわせてくれたももちゃん。
同じ場所で同じように育てたブドウでシェリーを作り始めるのに、少しずつ違う個性を持ち始め、タイプの違うシェリーへと育ってゆく。
まるで鰻のタレの如く、継ぎ足し継ぎ足しながら作られるシェリー酒。その奥深い魅力がある世界に足を踏み入れてしまいました。
*地元のおじさん達で賑わうお店。みなさんコップでぐいぐい。
平日午前中の風景です(笑)
たまたま立ち寄ったお店は、経営不振で閉めてしまった歴史あるボデガのご家族がやっているお店。そこでいただいたオレンジピールを入れたシェリーは、とても飲みやすく香り高くて私は一番好きでした。
チリのワイナリーで出会ったシュンくん。マラニョネスのフェルナンドさん。プリオラートのレネさん。そして、ヘレスのももちゃん。
みんなみんな、魅力的。
みんなみんな、カッコいい。
それは、彼ら彼女らがワインに対する愛情と情熱に溢れていて、それはそれは楽しそうに私達に話をしてくれたからにほかなりません。
最初から好きなものを仕事にするもよし、始めてからどんどん知って愛情をもつようになるもよし。
私もまた情熱や愛情をもって仕事したいものだと強く思わせてくれた出会いの数々でした。
ヘレスはももちゃんのおかげで最高の2日間!
ひまわり畑の写真も撮れてアンダルシア地方を大満喫!
Hanae (^^)
About The Author
Hanae
東京生まれ東京育ち。大学卒業後、英語を話せるようになりたくてアメリカに留学。帰国後、人の働くやキャリアに関する企画の仕事に携わること約10年。働くって、生きるってを自然と考える日々。どうしても鹿児島でお店をやりたい!旦那さんと共に暮らすため夫婦そろって退職を決めたのを機に、このタイミングしかないとずっと夢だった世界一周の旅に出ることを決意。いろんなことを知るのが好き。なんでかなーって考えるのが好き。
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