イタリア③夢のヴァチカン市国に立つ。 I’m here in Vatican City/ Jeg er her i Vatikanstaten
|2015.6.22 Vatican city@Prisca’s House(Airbnb)
2015.6.23 Roma→Florence, Italy@Tommaso’s House(Airbnb)
何故だか昔から興味があって、ずっと行ってみたいと思っていたヴァチカン市国。私自身はカトリック教徒というわけでは全くないのですが、イタリアのローマの中にある世界最小の国で、しかも世界中で広く信仰されている宗教の総本山が一体どんなところなのか見てみたかったというのが正直なところかもしれません。
サンタンジェロ城の西にある通りに到着すると、すぐにサンピエトロ大聖堂の姿が見えてきました。近づくにつれて、どんどんテンションが高まってきます。
「おー!世界最大の大聖堂が見えるよ〜。どこからヴァチカン市国?!」
なんて思っている間に、テレビやネットで見たあの丸い形の広場がもう目の前です。
これがヴァチカン市国か。ついに来ちゃった!!と思いながら周辺をぐるりと見回してみたり、パシャパシャ写真を撮ってみたり。4列に並ぶ柱が重なりあって見えるしかけがほどこされた場所にも立ちました。
大聖堂の中に入るために長いセキュリティチェックの列にも並びましたが、意外と列の進みが早くて助かりました。
ローマ観光で歩きまくった日もそうでしたが、夏のヨーロッパはもの凄く暑いので、日焼け防止と水分補給にはしっかり気を配った方がいいです。街中にある無料の水飲み場からは冷たい水が出ているので、見つけたら是非補充を。
ちなみに、予約してヴァチカン美術館から先に見ると、そのままサンピエトロ寺院に抜けられるという裏技もあります。私たちはヴァチカン美術館の予約の日がローマ最終日になってしまったため、サンピエトロ大聖堂だけ先に見ましたが、裏技を調べていたおかげで美術館の後にも再度サンピエトロ大聖堂の中を見ることができました。
サンピエトロ大聖堂の中は、とにかく広くて天井が高い。豪華絢爛。
入口を入って右手前には、ミケランジェロが唯一完成させたというピエタ。
ぐったりとした体の表現が、これまでに見たどのピエタよりもリアルでした。
現在の教皇は、フランシスコさん。史上初アメリカ大陸出身の教皇で、ヨーロッパ以外の地域から教皇が選ばれたのは約1,300年ぶりのことだそう。
最終日に見たヴァチカン美術館。周辺は高い城壁で囲まれていて、サンピエトロ大聖堂で感じたオープンな雰囲気とはまた少し違い、ここが別の国であり特別な場所であるということが感じられました。
ここで一番見たかったのは、教皇を選出するコンクラーヴェが行われるというシスティーナ礼拝堂。そして、そこに描かれたミケランジェロの最後の審判ともっとも有名な天井画といわれているアダムの創造。
いずれも、もう少し事前に勉強してから見に行けばよかったかなとちょっと後悔。(撮影禁止のため写真はなし。どうしても見てみたい方はぜひ現地へ!)
礼拝堂内では静粛にするよう終始注意がされていたのですが、常に人がいっぱいですぐにうるさくなってしまいます。なんとも残念な気持ち。写真撮影にしろ静粛を保つことにしろ、相手の文化を尊重する姿勢は常に示せるようでいたいと思ったのでした。
*美術館内のとある壁画。偉大な哲学家や画家が描かれた一枚。
信者のみならず世界中から多くの観光客が訪れるヴァチカン市国。サンピエトロ大聖堂内やシスティーナ礼拝堂など神聖な雰囲気がするのはもちろんだったけど、カトリックの巨大な力や財力を改めて感じました。
宗教ができることの広がりと限界、宗教が人々にもたらす心の平穏と不穏、知らずしらずのうちにあらわれる信念や行動への深い影響。
互いの違いに対する興味、理解、尊重。
同じ国に生まれ同じ時代を生きる夫婦の間ですら大変なのだから、世界中で途方も無い時間をかけてたゆまぬ努力を続けることが必要なのは、言うまでもないでしょう。
Hanae(^ ^)